Gymnastics for Allとは|日本体操祭と世界ジムナストラーダ2027

GYMNASTICS FOR ALL

Gymnastics for All

Gymnastics for All(ジムナスティックス・フォー・オール、GfA)は、勝ち負けを目的にせず、健康のために子どもから高齢者、障がいのある人までだれでも楽しめる体操です。日本体操協会の Gymnastics for All 委員会が広めていて、12月の「日本体操祭」や、4年に1度の世界最大の体操の祭典「世界ジムナストラーダ」につながっています。

このページでは、GfAの考え方、世界の催しと評価のしくみ、日本の団体と体操プログラム「The Taiso」、日本の参加の記録、2026年12月の日本体操祭と2027年のジムナストラーダ(ポルトガル・リスボン)の日程、始め方を紹介します。

Gymnastics for All とは

日本体操協会は、Gymnastics for All を「競技を目的としない、健康の維持増進を目的とした体操」と説明しています。合言葉は「健康なカラダで、より幸福な人生を送る」。特徴として次の4つをあげています。

  • いつでも、どこでも、手軽に楽しく取り組める。
  • 幼児から高齢者、障がい者まで行える。
  • 体づくりだけでなく、仲間づくりにも役立つ。
  • あらゆるスポーツの基礎となる運動である。

世界体操連盟(以前の名前は国際体操連盟・FIG)には7つの分野があり、体操競技・新体操・トランポリン・アクロ体操・エアロビック・パルクールと並んで、Gymnastics for All があります。ほかの6つが点数で順位を決める競技なのに対し、GfAは「発表」と「参加」が中心です。集団での体操、ダンス、器械を使った演技、手具(ボールやリボンなど)の演技など、形は自由です。

世界の主な催し

催し 開催の間隔 内容
世界ジムナストラーダ(世界体操祭) 4年に1度 世界最大の一般体操の祭典。メダルはなく、国ごとの発表、何百人もの集団演技(マス演技)、国の代表演技(ナショナル・パフォーマンス)を行う
ワールド・ジム・フォー・ライフ・チャレンジ 2025年が第5回 グループ演技を審判が評価し、部門ごとに金・銀・銅を贈る。1グループ2人以上で、人数の上限はない
ゴールデンエイジ体操祭 2026年が第10回 中高年の人たちが集まる体操の祭典
アジア・ジム・フォー・ライフ・チャレンジ 2026年に初開催 アジアのグループ演技の催し

ワールド・ジム・フォー・ライフ・チャレンジでは、4人の審判が演技を見て評価します。2025年7月の第5回大会(ポルトガル・リスボン)には、世界から3,500人をこえる人が参加しました。

世界ジムナストラーダの歴史

ジムナストラーダは、「体操」と、舞台を表す「エストラーダ」、道を表す「ストラーダ」を合わせた名前です。1939年と1949年にスウェーデンのストックホルムで開かれた体操の祭典「リンギアード」を受けつぎ、1953年にオランダのロッテルダムで第1回が開かれました。オリンピックと同じく4年ごとに開かれ、世界中の大人も子どもも、年齢や体の条件に関係なく参加します。

回 年 開催地 参加した国・地域の団体 参加者
第1回 1953年 オランダ・ロッテルダム 14 約5,000人
第9回 1991年 オランダ・アムステルダム 28 約19,500人
第12回 2003年 ポルトガル・リスボン 57 約25,000人
第13回 2007年 オーストリア・ドルンビルン 56 約21,000人
第14回 2011年 スイス・ローザンヌ 55 約19,100人
第15回 2015年 フィンランド・ヘルシンキ 55 約21,000人
第16回 2019年 オーストリア・ドルンビルン 66 約18,000人
第17回 2023年(7月30日〜8月5日) オランダ・アムステルダム 56 18,746人
第18回 2027年(7月11〜17日) ポルトガル・リスボン — —
第19回 2031年(7月7〜13日) アメリカ・ラスベガス — —

2007年のドルンビルン大会では、開会式と閉会式にそれぞれ3万人の観客が集まり、約8,000人のボランティアが運営を支えました。

日本の団体:日本体操協会 Gymnastics for All 委員会

日本では日本体操協会の Gymnastics for All 委員会が中心になり、催しの開催、指導者の養成、体操プログラムの普及を行っています。協会には GfA の登録団体があり、登録団体の代表者会議も開いています。

  • Gymnastics for All 指導員:協会公認の指導者資格。2026年度の養成講習会は10月10・11日に日本体育大学横浜・健志台キャンパスで開かれました。
  • 高齢者体操指導員:高齢者向けの体操を教える資格。2026年は5月に第17回、10月に第19回の募集案内が出され、くり返し講習が行われています。

体操プログラム「The Taiso(ザ・タイソウ)」

日本体操協会は、心と体の健康づくりと明るい社会づくりのために、世代や体力に関係なく短い時間で楽しめる体操「The Taiso」を作りました。目的に合わせて3つの長さから選べます。

バージョン 長さ 内容
ノーマル 2分16秒 予備運動から最後のポーズまで全部
ショート 53秒 中心の部分だけ
20秒 20秒 1つの運動だけ。すき間の時間に

振り付けは日本体操協会 GfA 委員会、音楽は大谷幸さん、映像のモデルは「よしお兄さん」の小林よしひささんと、元体操日本代表の田中理恵さんです。体の横を曲げ伸ばす運動、腰をねじる運動、背中とおなかを曲げ伸ばす運動、胸を伸ばす運動、腕の曲げ伸ばしと足踏み、バランスとストレッチ、手拍子とポーズで構成されています。英語版もあり、日本航空・JTB・近畿日本ツーリストと組んで、国内外の景色を背景にした映像も作られています。

日本体操祭と Japan Challenge

日本体操協会は、GfA の発表の場として「日本体操祭」を開いています。あわせて、演技を評価するコンテスト「Japan Challenge」も行います。2024年は12月15日、2026年は12月12日(土)に、どちらも東京・渋谷区の国立代々木競技場第一体育館で開かれます。2019年は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館が会場でした。

2026年の出場申し込みは9月1日から10月10日まで、日本体操協会の登録システムで受け付けました。出場するには、先に日本体操協会への登録をすませておく必要があります。日本体操協会の資料によると、体操祭の目的は、GfA の発表を通して、その価値を知ってもらい、体操に関わる人の輪を広げることです。

日本の集団体操の歴史は古く、研究論文によると、1935年から1943年まで朝日新聞社の主催で「日本体操大会」が開かれ、集団体操が中心に行われていました。

日本の参加と主な記録

年・催し 日本の参加と結果
2017年 第3回ワールド・ジム・フォー・ライフ・チャレンジ(ノルウェー・ベストフォル、7月26〜30日) 筑波大学体操部が「スモールダンスグループ」部門で銀メダル。ふだんは金メダルの組だけが出るガラ公演にも招かれた
2023年 第17回世界ジムナストラーダ(オランダ・アムステルダム) 夜の「ジャパン・ナショナル・パフォーマンス」で、国士舘大学の新体操(男子8人の長なわなど)が始まりと終わりを飾り、日本体育大学の約80人が集団演技。新潟大学のかさを使った演技、筑波大学のバランスボールの演技なども行われた

アムステルダムの日本の公演では、当時の国際体操連盟 GfA 委員だった荒木達雄さんが観客に日本の手拍子を教えて会場を一つにしました。荒木さんは日本体操協会の顧問で、2026年4月に「第36回(2025年度)ミズノスポーツメントール賞」を受けています。

主な催しと2026〜27年の日程

日程 催し 会場・開催地
2026年10月4〜9日(終了・現地) 第10回ゴールデンエイジ体操祭 フランス・レ・サーブル=ドロンヌ
2026年10月10・11日(終了) Gymnastics for All 指導員養成講習会 日本体育大学 横浜・健志台キャンパス
2026年10月17・18日(終了・現地) 第1回アジア・ジム・フォー・ライフ・チャレンジ インドネシア・ジョグジャカルタ
2026年12月12日(土) 2026日本体操祭&Japan Challenge(コンテスト) 国立代々木競技場 第一体育館(東京都渋谷区)
2027年7月11〜17日(現地) 第18回世界ジムナストラーダ ポルトガル・リスボン

国立代々木競技場第一体育館は、JR山手線の原宿駅と東京メトロの明治神宮前駅からそれぞれ歩いて5分ほどです。

始め方

  • 家で The Taiso をやってみる:20秒・53秒・2分16秒の3つの長さがあり、日本体操協会のページで図解と音楽を公開しています。
  • 地域の団体に入る:日本体操協会の GfA 登録団体や、各地の体操協会、体操クラブ、大学の体操部などが活動しています。日本体操祭に出るには協会への登録が必要です。
  • 指導者をめざす:GfA 指導員や高齢者体操指導員の講習会があり、地域や施設で体操を教える力を学べます。
  • 年齢は問わない:幼児から高齢者まで、体力に合わせて参加できるのがGfAの考え方です。ジムナストラーダでも、子どもからお年寄りまでが同じ舞台に立ちます。

この種目のこれからの大会

日程 大会 開催地 案内
12月12日(土) 2026日本体操祭&Japan Challenge(コンテスト)
Gymnastics for All の発表会と、演技を評価するコンテストを同時開催。
国立代々木競技場 第一体育館(東京都渋谷区) 大会の案内
7月11日(日)〜17日(土) 第18回世界ジムナストラーダ
4年に1度の世界最大の一般体操の祭典。2023年のアムステルダム大会では日本の代表公演が行われた。
リスボン(ポルトガル) 大会の案内

ほかの種目の大会日程も見る

よくある質問

Gymnastics for All は競技ですか。

勝ち負けを目的にしない、健康と仲間づくりのための体操です。ただし、ワールド・ジム・フォー・ライフ・チャレンジや日本の Japan Challenge のように、演技を評価して金・銀・銅などを決めるコンテストもあります。

次の世界ジムナストラーダはいつ、どこですか。

第18回が2027年7月11〜17日にポルトガルのリスボンで開かれます。その次の第19回は2031年7月にアメリカのラスベガスです。

日本体操祭はいつ、どこで開かれますか。

2026年は12月12日(土)に東京の国立代々木競技場第一体育館で、コンテストの Japan Challenge と一緒に開かれます。

The Taiso とは何ですか。

日本体操協会が作った、だれでも短い時間でできる体操です。2分16秒・53秒・20秒の3つの長さがあり、映像には小林よしひささんと田中理恵さんが出ています。

ジムナストラーダに日本は参加していますか。

参加しています。2023年のアムステルダム大会では、国士舘大学、日本体育大学、新潟大学、筑波大学などの演技による日本の代表公演が行われました。

出典

情報の確認日:2026-10-20。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に主催者の案内をご確認ください。

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