トランポリン世界選手権2026
2026年のトランポリン世界選手権(第39回)は、中国の南京で11月4日から8日(現地時間)まで開かれます。トランポリン・シンクロナイズド・ダブルミニトランポリン・タンブリングの世界一を決める大会です。
日本からは、2019・2022年の女子個人世界女王の森ひかる、東京五輪5位の宇山芽紅、前回男子個人銅の宮野隼人ら、3種目で合わせて21人が出場します。前回2025年のスペイン・パンプローナ大会で日本はメダル6個をとっており、森は優勝まで0.030点差の銀でした。
大会の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 第39回世界トランポリン&タンブリング競技選手権大会 |
| 日程 | 2026年11月4日〜8日(現地時間)。中国は日本より1時間おそいので、日本時間は現地時間に1時間を足す |
| 開催地 | 中国・江蘇省南京市 |
| 会場 | 長江国際会議センター |
| 主催 | 国際体操連盟(2025年12月に英語の名前をワールド・ジムナスティックスに変更)・中国体操協会 |
| 続く大会 | 11月12〜15日に同じ南京で世界ジュニア選手権と世界年齢別大会 |
日本体操協会の大会日程では11月4〜8日となっています。英語版ウィキペディアなど海外の資料には11月5日開始とするものもあります。トランポリンの世界選手権は五輪の年をのぞいて毎年開かれ、2025年のパンプローナ大会に続く開催です。
行われる種目
前回2025年の世界選手権では、次の種目が行われました。
| 種目 | 男子 | 女子 | 男女混合 |
|---|---|---|---|
| トランポリン個人 | ○ | ○ | — |
| トランポリン個人の団体(4人) | ○ | ○ | — |
| シンクロナイズド(2人) | ○ | ○ | ○ |
| ダブルミニトランポリン個人・団体 | ○ | ○ | — |
| タンブリング個人・団体 | ○ | ○ | — |
| 団体総合 | — | — | ○ |
トランポリン個人は、予選で2本、決勝で1本の演技をします。決勝は予選の上位8人で、決勝1本の点で順位が決まります。点数は難度(D)・演技(E)・跳躍時間(T)・水平移動(H)の4つの合計です。
種目のちがい
- トランポリン個人:宙返りやひねりを10本続けて跳びます。五輪で行われるのはこの種目だけです。
- シンクロナイズド:2台を並べ、2人が同じ技を同時に跳びます。跳躍時間点のかわりに、2人のずれの小ささを見る「同時性」の点がつきます。混合は男女1人ずつの組です。
- ダブルミニトランポリン:助走して細長い小型の台で2つの技を続け、マットに着地します。2回の試技の合計で争います。
- タンブリング:弾む細長い走路で、側転・後転とび・宙返りなどを8つ続けます。最後の大技までスピードを保てるかが勝負です。
- 団体総合:トランポリン・ダブルミニ・タンブリングの8種目の成績を合わせて国の総合力を競います。
開催地の南京は中国東部の江蘇省の中心都市で、2014年には夏のユース五輪も開かれました。中国はトランポリンの強国で、前回大会でも男女の個人と団体総合で優勝しています。
日本代表
トランポリン
| 男子 | 所属 | 女子 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 松本悠生 | 金沢学院大学クラブ | 森ひかる | GATE |
| 岸大貴 | 株式会社ポピンズ | 宇山芽紅 | スポーツクラブ テン・フォーティー |
| 宮野隼人 | 滋賀県スポーツ協会 | 田中沙季 | 株式会社光和 |
| 堺亮介 | CRAZY-TRAMPOLINE/ステディジャパン株式会社 | 田中希湖 | 金沢学院大学クラブ |
| 山崎凌空(シンクロ) | 株式会社壱翔 | 三澤優華(シンクロ) | ミキハウス |
| 山田大翔(シンクロ) | CRAZY-TRAMPOLINE/エムズスポーツクラブ | 土井畑知里(シンクロ) | 三菱電機株式会社 |
(シンクロ)の4人はシンクロナイズドの代表で、個人のリザーブ(控え)もかねます。協会の名簿は2026年7月の発表です。
タンブリング
| 男子 | 所属 | 女子 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 南拓斗 | 日本体育大学 BLUE LIONS/TumbLinX | 北折愛里 | 有限会社光洋企業 |
| 遠藤幹斗 | 静岡産業大学クラブ/SSUアルムナイ・アスリートチーム | 杉浦夢菜 | SPO☆CUL IWATA/SSUアルムナイ・アスリートチーム |
| — | — | 里見彩香 | 徳州会かまくら体操クラブ |
| — | — | 杉浦姫菜 | 静岡産業大学クラブ |
ダブルミニトランポリン
| 男子 | 所属 | 女子 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 小澤航平 | MUSASHI TRAMPOLINE CLUB | 坪井侑奈 | 静岡産業大学クラブ/浜名流通サービス |
| 南拓斗 | 日本体育大学 BLUE LIONS/TumbLinX | 佐藤歩美 | Atsugibonfire |
南拓斗はタンブリングとダブルミニの両方に出ます。トランポリンの代表は6月12〜14日、タンブリングとダブルミニの代表は6月6〜7日の日本代表最終選考会などで決まりました。
テレビ・配信
10月20日時点で、日本体操協会のトランポリンのページには、国内のテレビ放送やネット配信の案内は出ていません。結果は国際体操連盟の大会結果や、日本体操協会のお知らせで伝えられます。日本時間で見るときは、現地の時刻に1時間を足してください。
前回2025年(パンプローナ)の日本の結果
2025年の世界選手権は11月、スペイン北部のパンプローナにあるナバラ・アリーナで行われました。日本は金1・銀3・銅2の計6個のメダルをとり、国別のメダル数で4位でした。
| メダル | 種目 | 選手 |
|---|---|---|
| 金 | 女子シンクロ | 森ひかる・田中沙季(50.250点) |
| 銀 | 女子個人 | 森ひかる(57.320点) |
| 銀 | 男子シンクロ | 松本悠生・宮野隼人 |
| 銀 | 混合シンクロ | 櫻井愛菜・宮野隼人 |
| 銅 | 男子個人 | 宮野隼人 |
| 銅 | 女子個人の団体 | 三澤優華・田中沙季・櫻井愛菜・森ひかる |
男子個人はワン・ズーサイ(中国、63.470点)が優勝し、2位はルーベン・パディーヤ(アメリカ)でした。女子個人はフー・イーチョン(中国、57.350点)が優勝し、森ひかるとの差は0.030点でした。8種目の成績で争う団体総合は中国が優勝し、日本は5位でした。
日本選手の世界選手権 個人のメダル
| 年・開催地 | 選手 | 種目・メダル |
|---|---|---|
| 2011年 イギリス・バーミンガム | 伊藤正樹 | 男子個人 銅 |
| 2017年 ブルガリア・ソフィア | 岸彩乃 | 女子個人 銀 |
| 2019年 日本・東京 | 森ひかる | 女子個人 金(55.860点) |
| 2022年 ブルガリア・ソフィア | 森ひかる | 女子個人 金 |
| 2025年 スペイン・パンプローナ | 森ひかる | 女子個人 銀(57.320点) |
| 2025年 スペイン・パンプローナ | 宮野隼人 | 男子個人 銅 |
日本体操協会のまとめ(2026年8月時点)では、世界選手権でメダルがいちばん多い日本選手は、森ひかる(金7・銀3・銅2)と上山容弘(金5・銀3・銅4)の12個です。団体やシンクロのメダルもふくみます。森は今大会でさらに数を伸ばせるかが注目です。
2026年のここまで
- 5月23〜24日:第7回アジア選手権(香港)。アジア大会の予選をかねた大会でした。
- 6月:日本代表最終選考会で世界選手権の代表が決定。
- 6〜7月:ワールドカップ(スイス・アローザ、ポルトガル・コインブラ)。
- 9月27日:名古屋の日本ガイシホールでアジア大会。女子個人は森ひかるが金、宇山芽紅が銀で日本が1・2位。男子はヤン・ランユー(中国)が金、ワン・ズーサイ(中国)が銀でした。
ロサンゼルス五輪との関係
日本体操協会が10月に決めた方針では、2028年ロサンゼルス五輪の出場権は、2027年の世界選手権、オリンピック予選ランキング、アジア選手権で争います。今回の南京大会は出場権に直接はつながりません。
ただし男子は、南京の世界選手権でメダルをとった選手が、五輪予選となる2027年のワールドカップ第1戦に優先して派遣されます。そのあとは12月の川崎ジャパンオープンの時点のランキングや、11月の全日本選手権・ジャパンオープンで63点以上を出した選手から選ばれます。女子は12月の川崎ジャパンオープン終了時点のランキング上位4人が派遣されます。南京は、五輪予選に向けた順番争いにもかかわる大会です。
見どころ
森ひかる、3度目の世界一へ
森ひかるは2019年の東京大会と2022年のソフィア大会で女子個人を制した、日本のエースです。前回は0.030点差で2位でした。9月のアジア大会では中国勢をおさえて金メダルをとっており、勢いを持って南京に入ります。地元中国のフー・イーチョンとの争いが中心になります。
宇山芽紅と日本の女子
宇山芽紅は東京五輪5位、アジア大会銀の実力者です。森とのシンクロでは2018年と2022年に世界一になりました。女子個人の団体は前回銅で、森・宇山・田中沙季・田中希湖の4人でメダルをねらいます。シンクロは三澤優華・土井畑知里の組が出場します。
男子は宮野隼人が2大会続けての表彰台に挑む
宮野隼人は前回、男子個人で銅メダルをとり、シンクロでも銀2つを手にしました。男子は中国のワン・ズーサイ(前回金、パリ五輪銀)とヤン・ランユー(アジア大会金、パリ五輪銅)、東京・パリ五輪金のイワン・リトビノビッチらがそろいます。東京五輪7位の岸大貴、松本悠生、堺亮介も代表です。前回の世界選手権とパリ五輪の男子の優勝点は、どちらも63点台でした。
よくある質問
2026年のトランポリン世界選手権はいつ、どこで開かれますか。
2026年11月4〜8日(現地時間)に、中国・南京の長江国際会議センターで開かれます。日本時間は現地時間より1時間進んでいます。
日本代表はだれですか。
トランポリンは男子が松本悠生・岸大貴・宮野隼人・堺亮介・山崎凌空・山田大翔、女子が森ひかる・宇山芽紅・田中沙季・田中希湖・三澤優華・土井畑知里です。タンブリングとダブルミニにも代表がいます。
この大会でロサンゼルス五輪の出場権は決まりますか。
決まりません。出場権は2027年の世界選手権やオリンピック予選ランキングなどで争います。男子は南京でメダルをとると、五輪予選のワールドカップ第1戦に優先して派遣されます。
テレビやネットで見られますか。
10月20日時点で、日本体操協会のトランポリンのページには国内のテレビ放送やネット配信の案内は出ていません。日本時間は現地時間に1時間を足した時刻です。
前回大会で日本はメダルをいくつとりましたか。
2025年のパンプローナ大会で金1・銀3・銅2の計6個です。女子シンクロで森ひかる・田中沙季が金、森ひかるが女子個人で銀、宮野隼人が男子個人で銅でした。
出典
- 日本体操協会 トランポリン(大会日程)
- 日本体操協会 第39回世界トランポリン&タンブリング競技選手権大会 日本代表
- 日本体操協会 トランポリンLA28オリンピック日本代表選考
- 日本体操協会 トランポリン強化本部情報
- 日本体操協会 アジア競技大会メダルデータ
- Wikipedia 2026 Trampoline Gymnastics World Championships
- Gymnastics New Zealand TRA 2026 World Championships and World Age Group Teams
- Wikipedia 2025 Trampoline Gymnastics World Championships
- アジア体操連合 パンプローナ世界選手権のアジア勢
- 琉球新報 トランポリンの記事一覧
- World Gymnastics(旧FIG)の新名称の発表
情報の確認日:2026-10-20。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に主催者の案内をご確認ください。